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臍帯血における有害物質及び必須微量元素とその決定要因について:ネパールのテライ地区における出生コホート研究

本研究の目的は、ネパールのテライ地区における、臍帯血中の有害物質及び必須微量元素の値とその決定要因について検討することです。臍帯血中の有害物質(鉛、ヒ素、カドミウム)と必須微量元素(亜鉛、セレニウム、銅)、年齢、身長体重、社会経済状況、生活習慣などを調査しました。

その結果、学歴の低い母親は学歴の高い母親と比べて、臍帯血中のヒ素の値が高いという結果が得られました。また、母親の年齢が高くなるほど、臍帯血中のカドミウムの値は高くなり、反対に、ヒ素の値は低くなるという結果でした。鉛、亜鉛、セレニウム、銅は母親の年齢や学歴、住居環境、喫煙の有無などとの関係は認められませんでした。ヒ素とカドミウムの値は過去のアジアの研究報告と比べて低い値でしたが、鉛は同程度の値でした。

本研究の結果より、胎児は、学歴の低い母親の子宮内ではよりヒ素に曝露され、年齢の高い母親の子宮内ではよりカドミウムに曝露されると考えられます。