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住民同士の結びつきの強さや地域活動への参加が、子どもの健康に影響するか?ソーシャルキャピタルと子どもの行動の関連について

海外で行われたこれまでの研究で、住民同士の結びつきが低い地域では子どもに肥満や虫歯、問題行動が多いと言われています。岡山県で2歳から6歳までの子どもがいる約600名の家族にアンケート調査したところ、住民どうしの結びつき が「高い」と回答した家では「低い」と回答した家に比べて、子どもが朝食を抜く割合が約9割少ないことが分かりました。また地域活動に4つ以上参加している家では、まったく地域活動に参加していない家に比べて早起きの子が多く、歯磨きもよく行っていました。住民どうしの結びつきが子どもの健康に影響するメカニズムとして、「みんながやっているから自分の家でもやっている」というような周囲からの影響や、地域活動に参加する親の生活習慣(たとえば早起き)が子どもに影響している、また、地域活動を通して健康に関する知識が増え、それが子どもに影響している、などが考えられますが、メカニズムの解明にはさらに調査が必要です。


Fujiwara T, Takao S, Iwase T, Hamada J, Kawachi I. Does Caregiver's Social Bonding Enhance the Health of their Children?:The Association between Social Capital and Child Behaviors. Acta Medica Okayama (IF2011=0.657). 2012;66(4):343-350.