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日本の中学生における不正咬合の発症率及びその男女差について、一般集団を用いた研究

日本において、不正咬合(歯並びや咬み合わせが悪いこと)の人はどれくらいの割合でいるのでしょうか?また不正咬合の発症には男女で違いはあるのでしょうか? 本研究は、山梨県甲州市立中学校の全ての生徒(991名)を対象として、矯正歯科医が矯正治療必要度指標(Index of Orthodontic Treatment Need)に準じて、不正咬合の診査を行い、不正咬合の発症率とその男女差について調べました。

結果は、治療が必要な不正咬合の割合は47%でした。不正咬合の特徴ごとにみると、上顎の叢生(でこぼこ)が19%、前歯部交叉咬合(前歯の噛み合わせが逆)が19%、下顎の叢生が12%、上顎前突(出っ歯)が10%という結果でした。また、女子の方が不正咬合を発症するリスクが1.6倍高く、特に前歯部交叉咬合、上下顎の叢生において顕著に認められました。

本研究は、日本において数少ない一般集団を対象とした不正咬合の疫学調査であり、日本人の2人に1人は治療が必要な不正咬合であり、女子の方が不正咬合の割合が高いという結果を得ることができました。


Komazaki Y, Fujiwara T, Ogawa Y, Sato M, Suzuki K, Yamagata Z, Moriyama K. Prevalence and gender comparison of malocclusion among Japanese adolescents: A population-based study. Journal of the World Federation of Orthodontists.2012;1(2):67-72.