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藤原武男の研究室

子どもの頃の虐待とDVはどのように女性のこころの健康に影響しているのか?

子どもの頃の虐待体験が将来のこころの健康に影響すること、そしてDVがこころの健康に影響することはよく知られています。しかし、子どもの頃に虐待を受けていた人はDVを受けやすく、このどちらがどのように女性のこころの健康に影響しているのか、についてはよくわかっていません。

そこで、母子寮において、虐待体験とDV体験、そしてこころの健康について調査し、これらの関連について調べました。

その結果、DVの影響に独立して、子どもの頃の虐待経験が現在のこころの問題(解離、うつ、トラウマ症状)に関係していることがわかりました。子どもの頃の虐待体験とDVとの交互作用は弱いながら認められ、子どもの頃に虐待体験を受けていない場合にDVの影響はより強くでることがわかりました。

 

Fujiwara T, Okuyama M, Izumi M, Osada Y. The impact of childhood abuse history and domestic violence on the mental health of women in Japan. Child Abuse & Neglect. 2010;34:267-74.

この論文について

■ 国際子ども虐待ネグレクト防止学会が発行するChild Abuse & Neglect(インパクトファクター:2.000)に掲載されました。