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虐待による頭部外傷と事故による頭部外傷を見極める所見は何か? 日本における頭部外傷を受けた2歳未満児260例の研究

乳幼児はどのようにして外傷を負ったか自分で説明することはできません。したがって、所見から虐待によるものか事故によるものか分かれば助かります。この研究では、成育医療センターにおける頭部外傷を受けた2歳未満児260例を詳細に分析し、どのような所見があれば虐待による頭部外傷が疑わしいか調べました。

 

その結果、欧米の報告同様、虐待による頭部外傷では23か月でピークがあることがわかりました。一方、欧米にはない特徴として、日本では79か月でもう一度ピークがあることがわかりました。所見としての特徴は神経学的所見(意識障害や痙攣)、特徴的な硬膜下血腫がある場合に虐待による頭部外傷と考えられることがわかりました。

 

Fujiwara T, Okuyama M, Miyasaka M. Characteristics that distinguish abusive from non-abusive head trauma among young children who underwent head computed tomography in Japan. Pediatrics 2008;122:e841-7.

この論文について

 小児科学分野では最高峰のPediatrics(インパクトファクター:4.789)に掲載されました。