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ソーシャルキャピタル(地域の力)はうつ病を予防するか? アメリカにおける縦断研究

ソーシャルキャピタル(地域の力)と健康との関連は多数の研究で示されていますが、心の健康との関連については一定の結論はありませんでした。この研究では、個人レベルで測定したソーシャルキャピタル(地域の力)が23年後のうつ病発症と関連しているか、について調べました。

 

その結果、地域住民への信頼が高い群は、低い群に比べて、うつ病の発症リスクが57%減少することがわかりました。この結果は、年齢、性、人種、教育、労働状況、婚姻状況、身体的健康、外向的性格、調査時のうつ病を調整した上での結果です。一方、地域サークルなどへの参加はうつ病発症を予防するとはいえませんでした。

 

Fujiwara T, Kawachi I. A prospective study of individual-level social capital and major depression in the United States. J Epidemiol Community Health 2008;62(7):627-33.

この論文について

■ 公衆衛生学分野の雑誌ではトップ20に入るJournal of Epidemiology and Community Health(インパクトファクター:3.186)に掲載されました。