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利他的な行動をしていると精神疾患になりにくいのか? アメリカにおける横断研究

これまでの研究では利他的な行動をとっていると心の健康によいことが示されてきましたが、診断できるほどの精神疾患との関連については報告がありませんでした。そこで、アメリカにおいて利他的な行動(誰もが医療をうけられるように健康保険を多く払う、ボランティア活動や募金をする、心臓病やがんの研究基金の募金を頼まれたら集める、自分にはデメリットがあると知っていても貧困層の手助けになる法律に賛成する)と精神疾患(不安障害およびうつ病)との関連を調べました。

 

その結果、利他的な行動をとっている場合に、不安障害の罹患率が低いことがわかりました。一方、うつ病は、利他的な行動をとっている場合に高い割合でみられました。

 

Fujiwara T. The roles of altruistic behavior for generalized anxiety disorder and major depression among adults in the United States. Journal of Affective Disorders 2007;101(1-3):219-225.

この論文について

■ Journal of Affective Disorder(インパクトファクター:3.271)に掲載されました。