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「子どもの睡眠は規則正しく:早寝より大事なこと」 (2018年04月13日)

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イギリスで1946年の戦後間もなくというある時期の一週間の間に産まれた子どもの生活する、そのほぼすべての家庭を訪問しスタートした調査があります。
それは現在も追跡調査が行われているので、そのお子さんは今では72歳になられているという非常に長い期間の追跡を行ったコホート研究です。

その結果のひとつとして、幼少時代に睡眠時間の不規則だった子どもは、睡眠時間が規則正しかった子どもより問題行動を起こすリスク高いという結果が出ています。

でもこれは、イギリスの、昔の話であって、今の日本には通用しないかもしれません。しかし、私たちの研究室で実施した足立区の調査で、実に同じ結果がでました。それは、統計的に「規則正しく寝る」子と「不規則な時間に寝る」子をあたかもランダムに振り分けて、レジリエンス(逆境を乗り越える力)や問題行動との関連をみたところ、規則正しく寝る子は不規則な時間に寝る子より、レジリエンスが高く、問題行動が少なかったという結果になりました。しかも、10時以降の遅く寝るかどうかについても同様の解析手法で行ったところ、レジリエンスや問題行動との関連はみられませんでした。

どちらの調査においても同様の結果がでていて、これはきっと真実なんだろうと推測できます。

つまり、子どもの睡眠については規則性が大事だということで、生活リズムが一定であるということがいかに大事であるか、ということです。遅く寝かせることに罪悪感を抱く親は多いですが、遅寝の子どもはいるので、そこではなく、規則性にこそ親は注意を払うべきかもしれません。

不規則な時間にねる、ということはどういくことかをわかりやすく例えてみましょう。平日は毎日20時に眠る子が週末だけ23時くらいまで起きている。これは3時間くらい遅い時間に寝るということで、時差ボケが起こるのです。これをSocial Jet Lag(社会的時差ボケ)といいます。つまり、週末にインドぐらいに行って時差ボケしているわけです。

子どものメンタルヘルスにとって、寝る時間が一定であるということ、生活リズムを規則正しくするということが大事であるということを、科学が証明しているのですね。

藤原 武男
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