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コラム

子どもの自殺が増えています (2009年12月03日)

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先日、自殺対策白書が発表され、その中で学生・生徒の自殺者数が平静15年以降、増えていることが指摘されていました。自殺者全体としてはある意味で3万人台を推移しており、近年は増加傾向はないなかで、子どもの自殺が増えているのです。具体的には、平成20年に自殺した学生・生徒は972人で、前年に比べ11.3%、99人の増加です。もっと詳しくみると、平成19年と20年を比較した場合に、10-14歳で47→59人に増加、15-19歳で455→507人に増加しています。この子どもの自殺に限った場合の動機はよくわかっていません。

 

なぜ近年子どもの自殺が増えているのでしょうか。事例をみたわけではないのでこれは想像ですが、考えられる要因としてネットに関連した陰湿ないじめがありうると思います。しかし一方で、いじめは昔からあった。そうすると、いまの子どもたちは、いじめなどストレスフルな状況に対応する、適応する力が弱くなってきているのかもしれません。

 

そこで想起されるのが愛着とストレス耐性に関するMeaneyの研究です。つまり、幼少期にしっかりかわいがってもらったラットは、ストレスに強いことがわかっています。今の子どもたちは、その両親もネット世代であり、毎日メールの送受信やブログの書き込みやらで大忙しです。子どもと一緒にいても、本当に子どもの心に寄り添えていない可能性が十分にあります。そんな中で育った子どもが全体的にストレスに弱くなってきてしまっている。その結果、不運にもいじめなどにあってしまった子どもたちが悲しくも死を選んでしまったのかもしれません。

 

もちろんこれは推測であり、過去に比べていじめがより陰湿になっている、あるいはいじめが増えているのかもしれません。それはそれできちっと調査すべきと思います。

 

ともあれ、子どもの自殺は、あまりにも悲しい。子どもの自殺が増えている社会が、健全であるとはとても思えません。

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